包丁の研ぎ直しをお願いしてみた話

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先日、結構古い包丁をダメ元で修理、研ぎ直しに出してみました。
結果、ものすごい事になりましたので、オススメがてら書いてみます。

きっかけとなったのは家の事情の諸々。
私は現在、亡くなった祖父母の家を引き継いで住んでいるのですが、家には祖母が使っていた調理器具とか、色々と残されておりまして、割りと良い品も多いので、使える物はそのまま引き継いで使っている物が多くあります。

その中の一つが今回の包丁です。
祖母が亡くなったのは最近ですが、10年ほどは施設に入ってましたので、包丁自体は少なくとも15年は経っています。

見つけた時は刃こぼれも酷く、刃先も欠けていましたし、捨てるか悩む状態でした。
それがこの状態。


ですが、サビとかはほとんどなくて、これは結構いい金属なのでは?研ぎ直せば使えるかも?と自分で研いでみました。
これが数年前の事で、刃こぼれがひどかったので、初めて粗研ぎで欠けた部分を整える所からやってみた、という感じです。
一人暮らしの時にGLOBALの包丁を買って、これをたまに研いで使っていまして、これで十分満足してたんですが、それよりも切れるようになり、やはりそもそもの金属がすごく良い包丁だったんだなーと大満足。
自分で研いだ感じでこんな状態です。この状態で数年使い続けてます。

ですが、そもそもが15年は経っていそうな包丁。柄の部分の傷みとかは結構なもので。


最近気になってはきていたので、ここもなんとかならないかと、包丁の銘をもとに調べたら、製造元の会社がわかりまして・・・

それがこちらの刀舟技研様。

埼玉県三郷の包丁専門店「刀舟技研」
当店は刀舟技研(とうしゅう)として創業して70年、ニッポンの伝統の技「江戸研ぎ」による手造り包丁専門店です。和包丁、牛刀から家庭用三徳包丁まで10,000アイテムの品揃え!【圧倒的な切れ味】と【切れ味が持続する】包丁で料理人の腕前を最大限に...



本来は購入元とかの情報が必要なはずですが、祖母が買ったのはかなり昔。
外箱やらレシートやらはないので・・・
ダメ元で包丁の写真を撮って、修理いただけないか確認してみた所、快諾いただきまして。

ただ、包丁の状態によっては修理不能という事もあるらしいので、事前に傷みのある部分を撮った写真で確認して頂いた後、柄の交換と研ぎ直しをお願いしました。
その結果がこちら・・・



画像では差が見えにくいのが残念なんですが、刃の輝きが別物です。
(本職の方に研ぎ直してもらっているので、そもそもこれが本来の輝きなのかもしれませんが)
また、刃や刃先の欠けだけでなく、付け根の小傷や全体もキレイにしていただいてまして。
柄、刃の部分は新品同様になりつつ、細かい所には祖母が使っていた時代の名残もあり、非常に良い雰囲気です。

刃の輝きが凄かったので、届いた翌日にはコレで切ってみたい!!
と刺し身用の魚を柵で買ってきましたが・・・
(一匹だと骨とか怖いので結局は出刃使う事になるな、という事で柵)

結果、包丁の切れ味だけで刺し身の味が格段に変わりました。
確実に魚の味が一段階上がります。

ダメ元でお問い合わせした包丁が結果的に一生モノの包丁に生まれ変わりました。
祖母から引き継いだものですが、自分は死ぬまでメイン包丁はコレでいこうと思います。
良いモノ残してくれて感謝。
お盆のナス、きゅうりはコレで仕込んでお供えです。

日頃のメンテナンスで自分でも研ぐ事になるとは思いますが、素人仕事では確実に歪みが出たりしていくはずなので、これからも定期的にお世話になる事と思います。

良いモノを長くメンテナンスしてくれる会社さんは本当に素晴らしいです。
自分で研ぐだけで十分、と思っている方も一度は体験してみる事をオススメします。

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